「♪家をつくるなら〜」というCMソングがあったが、今回のうんちくは「♪学校を建てるなら〜」である(^^;)
ある学校が数年後に校舎を新築するという。その建設委員会に知り合いの方が入っているので、参考までにと思ってまとめてみたのが以下の文書である。
ホームページ用の表現ではないので、読みにくい面もあるかもしれないが、何かの参考になるかもしれないので、ここに掲載することにした。
以下、その文書である。
基本的な考え方
既存の学校の真似では古い
最近建設されたいわゆる先進校の校舎を参考にするのも一つの方法ではあるが、既に造られたものとなると、その設計時期は少なくても4・5年前である。この時点ではまだ新しい学習指導要領も発表されていなかった。これから新しく設計しようという学校なら出来上がりはあと数年後になる。そうなるとその間には約10年近い開きがある。
新教育課程での学習指導を行おうとする学校なら、既存の学校とは異なる校舎建築になるのが当然である。他の真似ではない独自の設計方針を立てるべきであろう。
30年先を見越して
校舎の改築・新築のスパンは短くても30年である。一度建てた校舎は30年後でも通用するものでなくてはならない。建築後15年を経過すれば大規模改修工事の対象にはなるが、その場合は外壁等の補修が工事の主な対象である。建てて10年もしないうちに「ここをこう直したい」「この部分は直さないと使い物にならない」という建築であっては困る。30年経っても「さすがにこの校舎の設計は先見の明があった」というものであってほしい。
これからの学校教育を考えたとき、校舎設計に必要とされる3つの視点
1.地域に開かれた学校
「総合的な学習の時間」に代表されるように、教室という枠から飛び出した地域での学習活動が学校教育の大きな部分を占めるようになる。
また地域の教育力の活用ということで、社会人講師などをむかえた学習活動も増えてくる。
さらに、社会教育との連携も進められるので、公民館等が主催する生涯学習の活動の場や、PTAによる研修活動の場としても学校が活用されることになる。
これらに対応できる校舎の構造でなくてはならない。
2.時間と空間を自由に使える校舎構造
新教育課程では、これまでのように(小学校の場合)授業の1単位時間が45分で年間35週単位で時間割を編成するということができなくなる。これによって月ごとに時間割が変更になったり、1単位時間が45分だけでなく、30分の授業や60分の授業も混在するという変則的な時間割が組まれるようになる。
また、40人を単位とする単学級での授業だけではなく、学級を解体した少人数編成での学習活動も行われるようになる。
これらの時間的・空間的に多様な授業形態にフレキシブル(可塑的)に対応できるような校舎の構造的な工夫が、これからの学校建築には不可欠である。
3.情報技術の進化に対応できる校舎構造
IT(情報技術、インフォメーションテクノロジー)革命が取り上げられている昨今だが、コンピュータ・ネットワークや放送などの情報技術は加速度的に進化することが予想される。例えばテレビひとつを例にとっても近い将来デジタル化されることがはっきりしている。
30年先を考えると、現在は全く存在しないような媒体での情報技術がいくつも登場するであろう。あらかじめ、それらの変化に対応できるような校舎の構造にしておかないと、新しい媒体が現れるたびに大規模な改修を行わなければならないことになる。
具体的な視点
前述の3つの視点をふまえた上で、これまでの学校での体験も加えて、この点には留意したいというポイントを列挙してみる。
1.普通教室
- 教室の広さ
- これまでの学校建築では、約60平方メートル(20坪)が教室の一般的な広さであった。縦横がそれぞれ7〜8メートル前後の広さである。これは1880年頃の基準が踏襲されたものである。当時の学級定員の上限が80名であり、4人で1坪というのが根拠になっているのだが、学級定員が40人になった現在、明治時代と比較すればゆとりはあるものの、新しい教育機器なども教室内に多く入ってきており、実際に40人近くの児童が入った場合には狭く感じる。
- 教科書やノートなども、古い時代のB判からA判にかわり大判化され、児童用の机も従来の40cm×60cmでは狭くなってきている。教科書等の大判化に加え、昔のように教科書を置いて読めればよいという学習活動から、様々な資料を机の上に広げて使うという学習活動に変化してきており、これに対応して机の面の縦横をそれぞれ5cmずつ拡大した45cm×65cmの新規格の机が使われるようになってきた。
- また、個々の児童の机の上だけでない学習活動(床に模造紙を置いて図表を書くとか、グループごとに輪になって活動を行うとか)も行われるようになる。
- これらの面から考えると、従来の教室の広さは狭い。今後、学級の定員が30名になることも考えられるが、それでもぎりぎりの広さであるし、校舎建設時点では少人数の学年複数学級編成でも、今後の少子化により定員いっぱいの学年単学級になる可能性もある。
- 教室のオープンスペース化による空間の効果的利用も考えられるが、いずれにせよ、教室の広さはできる限り広くしたほうがよい。
- 教室の採光
- 廊下をはさんで、両側に教室を配置する方法だと廊下や教室が暗くなる。できるだけ廊下の片側だけに教室を配置したほうがよい。どうしても両側に配置しなければならない場合は、廊下の屋根を光り窓にするなどの工夫が必要である。
2.特別教室
- 特化型から多目的へ
- これまでは、家庭科室・理科室・図工室など、教科を特定して特別の設備や構造を持たせる「特化型特別教室」が一般的であったが、前述したようにこれからの教育課程編成(時間割)では、場合によっては理科室を使いたい学級が複数になったり、反対に家庭科室や図工室に空き時間がたくさん出たりというような事態が生じる。
- 「この教室は家庭科専用」という構造にせずに、理科でも図工でも生活科でも使えるような構造にした教室を3〜4室作り、実験用具・調理用具等は共通の収納室からキャスター付きの棚で移動して使うというような方法のほうが効率的である。
3.体育館
- 暖房設備
- 寒い土地柄、暖房設備は必須である。卒業式等の諸行事の際にも暖房は必要であり、体育の授業でも健康管理上、極端に寒い場所での運動は望ましくない。
- 放送機器
- 体育館内の放送設備は、音響効果を考えると、ステージ側の大きなスピーカーだけでなく、フロア全体を取り囲むようなかたちに6個程度の小スピーカーを配置するのが望ましい。
- 代替運動場
- また時間割編成上、体育の授業が3学級程度重なっても困らないように、体育館の他に運動のできるような空間があるとよい。屋外のグラウンドを使う方法もあるが雨天時には利用できないので、普通教室2つ分ぐらいの広さをとった生活科室等で体育を行うという方法もある。場合によっては昇降口前などに2階部分を張り出させて大屋根のようにし、雨天時も使用可能な屋外運動場にする方法もある。
4.屋外運動場(グラウンド)
- 放送スピーカーの配置
- 運動会等の行事に使用する場合や、校内放送をグラウンドに向けて行うためにスピーカーは常設しておいたほうがよいが、近年では周囲の住宅等への騒音防止のために、大出力のスピーカーを1〜2個設置するのではなく、小出力のスピーカーを4〜6個程度、グラウンドを取り囲む用に配置する方法が一般的である。また運動会等の行事のたびにアンプやスピーカーを設置しなくてもよいように、グラウンドに近い校舎の壁面に、校内放送システムと接続できる入出力端子を準備するのが効率的である。
5.保健室
- 心の相談室との関係
- 身体の不調だけでなく心の不調を訴える児童にも対応しなければならない状況の中で、保健室にはいつくかの配慮をはらわなければならない。
- 心の相談室を設ける場合には保健室に隣接するように配置し、廊下側からだけでなく保健室側からの出入りが出来るようにする。また心の相談室の様子を観察できるように保健室側から見えるマジックミラーも設置するとよい。
- シャワーの設備
- 保健室そのものにはシャワー設備が必須である。傷を洗い流す用途の他、用便や嘔吐で衣服を汚した児童の処置に便利である。
- ベッドの配置等
- ベッドの配置もプライバシーの保護を考えたものとし、その他、心身がリラックスできるように音楽を流せるオーディオシステムもあるとよい。
- 保健室の位置
- 保健室の配置は屋外で病気になった児童への対応や、保健室から病院等への搬送の都合を考えると1階の入り口付近が理想的である。また児童の保健室への出入りの様子を把握するためには職員室から見えやすい場所が望ましい。
6.給食室・ランチルーム
- 保健所等からの事前指導
- 保健所等の学校立ち入り検査で、常に改善の指摘を受ける学校がある。調理用具等の設備の問題であれば改善も可能だが、建物の設計にかかわる部分だと改築しない限りは毎回指摘を受けることになる。
- 設計にあたっては、事前に保健所や都道府県教委の保健体育課など監督担当部署の指導を受け、保健衛生上問題のない構造にすべきである。
7.職員室・校長室・会議室
- 職員室の位置
- 地域の人や訪れる業者などが入りやすいという点や、不審者の校内立ち入りをチェックするためにも、1階にあるのが望ましい。
- 職員室内の会議スペース
- 職員の小規模な会議や、PTAとの打ち合わせなどが簡単にできるように、衝立で仕切れば10人前後の会議ができるようなスペースがあるとよい。
- 会議室を特別に設けることができれば理想的だが、職員全員が入ることができるような場所を確保することが難しい場合もある。その場合に会議のたびに図書室などのような本来児童のためにある教室をふさぐのは望ましくない。
- 校長室を来賓控室に
- 校長室あるいは職員室の中に会議ができるような場所を設けておくほうが合理的である。卒業式のような儀式的行事の際の来賓控室も校長室を使えるようにしておくとよい。
8.トイレ
- 洋式トイレの設置
- 身体に障害がある児童の入学も考えられるし、事故等のために骨折する子もいるので、足に負担がかからない洋式トイレは少なくても各階に1つは必要である。(生活の洋式化に伴い、洋式トイレでないと用を足せない子も増えてきている)
9.教室等の配置
- エリアの区分
- 社会教育への学校施設開放を考えると、完全解放エリア、半開放エリア、非開放エリアの区別を明確にし、配置を分けるべきである。警備保障等の管理システムもエリアの種類に応じて別々にしたほうがよい。
- 例えば体育館は完全解放エリア、コンピュータ室・図書館・PTA室などは半開放エリアとなるだろう。
- PTAの会員が自由に出入りでき、各部の会議や作業などができるPTA室(仮称)はぜひとも必要である。
10.床の材質
- 木材か樹脂か
- 掃除が簡単な合成樹脂の材質にするか、ぬくもりのある木材にするかは、その場所の用途や使用頻度による。
- 一般教室では、机の持ち運び、児童の出入りなど、床がこすられる頻度が大きいため床が痛みやすい。これを木材の材質にした場合、少なくても1年に1回はワックス塗りが必要である。
- 掃除の方法(モップ掛けか雑巾拭きか)や、その後のメンテナンスの頻度や経費を考慮した上で、場所に応じた材質を選ぶべきである。
11.水まわり
- 水飲み場・筆洗い場
- 2階に水飲み場や筆洗い場がない校舎に入ったことがあるが、とても不便であった。実際の生活をする上で不可欠なものなので、見落としがないようにしたい。
- 水道の配管
- 水道の配管も、学校建築では、水道の本管から高架水槽に水を上げて使う形式が多いが、その際に本管から全て高架水槽に上げるよりも、一部は本管から直結の蛇口があるとよい。花壇への水撒きなどは、このほうが水圧が高く都合がよい。また高架水槽に水を貯めておくと塩素濃度が下がることもあり、その場合、本管直結の蛇口があると必要に応じて塩素濃度が高い水を確保できるという利点もある。(学校独自で塩素濃度管理ができれば理想的なのだが)
- 長期休みなどには水の使用量が減るため、高架水槽や水道配管内に水が停留することがある。その際に赤錆などが出ないように、配管等の材質は錆や腐食のないものが望ましい。
12.防災
- 避難経路
- 避難経路が確保されているかも重要なチェックポイントである。特別教室も含めて、どこで授業をしていても安全に避難できる構造にしなくてはならない。また避難の際に出口が混み合うことのないよう、避難の状況をシミュレートした検証が必要である。
- ポンプ室の位置
- 火災報知器が作動したり、非常用ボタンが押されたりすると、消火栓用の揚水ポンプが作動するが、そのポンプの動作スイッチは職員室に近いところのほうが望ましい。誤動作等が起きたときに停止をしたり、避難訓練の際に手動で動かしたりするには、そのほうが都合がよい。校舎の外にある別棟にポンプ類が配置された学校にいた経験もあるが、ポンプを停止させるのが不便だったし、日常の点検にも具合が悪かった。
13.放送や校内ネットワーク
- 配線
- 前述したように、今後導入される新メディアに簡単に対応できるような配慮をしておいたほうがよい。
- 例えば、コンピュータの校内ネットワークには、現在、「10BASE-T/100BASE-TX」というLANコードが使われているが、これが30年も使われるとは考えられない。近い将来、光ファイバー等に替えられるだろう。その際に従来のような天井裏や床下の配線をしていると交換のための作業が難しい。下の図のように壁面の一部に配線のための空間を設け、そのカバーを外せば作業ができるようにしておくのがよいだろう。障害児等の入学も配慮してバリアフリーのための手すりの設置も望ましいが、その手すりの中に配線するという方法もあるだろう。
- 断線にも対応できるように配線はあまり長い1本物を使わずに、校内の要所要所にジャンクボックスを作っておくことによって、断線箇所の点検やコードの交換も容易になる。
- 各教室の端末端子部分も、壁面に端子が埋め込まれた形態(見た目はよいのだが)ではなく、それぞれのユニットが単独で交換可能な分割パネル形態が望ましい。
- 放送
- 従来の放送システムは2〜3系統の選択ができるようなものを使っていることが多かった。これは、低学年棟には昔話の放送、中学年棟には音楽の放送、高学年棟には校長先生のお話というような複数の内容を同時に行うためのものだが、実際にはほとんど使われることがないので、それぞれの教室に放送を流す・流さないの選択だけできる1系統のもので十分である。
- また、放送室(調整卓)の隣にスタジオを設けている例も多いが、音声機器や映像機器が重くて移動不可能だった時代だと必要だったが、ビデオカメラも手のひらに入るサイズになった現在では不要である。スタジオを作るために必要な経費を、音声及び映像信号の双方向配線(上り下りの2回線)とビデオカメラ等の機器に向けたほうがより効果的である。
- 全校へのテレビ放送(校内で撮影した画像)のためにも大げさな設備は必要がない。アンテナから入った放送を各教室に流す配線は昔から行われていたのだが、アンテナと各教室を結ぶ分配器を放送室内に置き、そこにビデオ機器からの信号を加えることができるようにするだけで十分である。その際、各教室等から上ってきた信号を扱えるようにすれば、校内のどこからでも全校ビデオ中継が可能である。
- コンピュータ・ネットワーク
- これからの情報環境を考えれば、校内の全ての場所にコンピュータ・ネットワークをはりめぐらすことは必須である。従来のような文字や静止画像を主としたデータだけではなく動画データや音声データも扱えるので、各教室にコンピュータがあれば、教室間のテレビ会議ができたり、校内のサーバからデータを読み出して音楽の伴奏を鳴らしたり(従来はCD等で行っていた)ビデオ教材を見たりということが可能である。
- なお、インターネットの活用や校内データの共用などを考えると、校内に独自にインターネットのサーバを置き、専用線で常時接続する方法が理想的である。現在では電話回線を通じてプロバイダ業者に接続する方法が一般的で、経費も安いのだが、それでも使用頻度が増すと経費がかかるようになるし、接続もスムーズでなくなる。専用線常時接続は、今後料金が下がることははっきりしているし、長い目で見るとこの方法が合理的である。
- 電話
- 現在でもオフィステレホンのような形態で、校内で複数の電話機が使えるようになっているが、できるだけ使える電話機が多くなるように配慮したい。例えば外に電話をかけるのは回線に限りがあるので3〜4台にしても、外からかかってきた電話は校内に10カ所以上転送できるような設備がよい。校内のインターホンを兼ねてそのような対応ができる機種が出ているので、それを使うとよい。
- 特に保健室とか調理室など、担当職員が電話に出るために職員室に来るのが難しいような場所には、外から来た電話を転送できるように、必ず設置したほうがよい。
- また、テレビ電話も学校に1台はあったほうがよい。現在でも10万円を切る機種が出ている。学校間のテレビ電話会議などに有効である。単独のテレビ電話でなくても(秋田市の全学校が行っているように)パソコンの機能として組み入れられたテレビ電話でもよいが、簡単に使いこなすには単体のテレビ電話のほうが使い勝手がよいようだ。単体のものでも音声と映像の入出力端子がついているので、ビデオカメラや大型テレビと接続して使うことが可能である。
14.暖房・冷房
- 職員室からの集中管理
- 点火・消火の作業が職員室で集中管理できるものが望ましい。時間プログラムできると理想的である。
- コンピュータ室の冷房
- 冷房は全校的には必要ないだろうが、コンピュータ室を設ける場合は、粉塵等の侵入を防ぐことと、高温によるコンピュータの熱暴走を防ぐためにエアコンは必要である。
15.チャイム
- 教室個別に鳴るチャイム
- 校時の進行を知らせるチャイムは必要だが、この頃では学級により時間の区切り方が異なったりするために「ノーチャイム制」にする学校も増えてきた。しかし、これはチャイムが不要なためではなく、従来のチャイムが全校一斉に鳴るタイプで、しかも2〜3種類程度のプログラムしかもてなかったためである。
- 各教室ごとに異なった設定の鳴らし方ができるものがあれば導入を検討すべきである。また最近ではチャイムを鳴らすのではなく、教師が持ったポケベルのようなものを鳴らすという方法もある。
16.収納
- 棚は作りつけ、道具は後入れ
- 職員室に作りつけの棚がない学校に入ったことがある。ちゃんとした棚も買ってもらえなかったので、粗末なカラーボックスが並び、見た目も使い勝手も悪かった。
- 校舎建築の場合、単なる箱としての教室等を作るのではなく、あらかじめ収納スペースが必要なことがわかっている場所には、作りつけの棚にするほうが、出来合いの棚を買うよりも経済的である。(事務文具のカタログに載っている棚は高い)
- その場合、棚板の高さが数段階に調節できるようにしたほうが使い勝手がよい(書類のサイズの変化に対応できない棚もある)
- 前述の多目的特別教室のような場合は、キャスター付きの収納棚になるが、これは既製品と特注品の価格を比較して決定したほうがよいだろう。
- 反対に、テレビなどの機器類は作りつけ(壁に埋め込むなど)では具合が悪い。新しい機器への変更が難しいからである。
- 「棚は作りつけ、道具は後入れ」が原則である。
以上が、文書にまとめた内容である。
これまで20数年間、学校という建物の中で暮らしてきて、「こんなのは不便だなあ」とか「こんなのがあったらなあ」と思ったことを、思いつくまま並べてみたのだが、まだ忘れていることも多いかもしれない(^^;)
学校建築には何億というお金がかかるし、その出来不出来は教育の質に直接影響を与える。
設計会社が10数社も競争して設計コンテストを行って最優秀の設計で建てられた学校でも、外観のデザインは素晴らしいが使い勝手には「?」がつく学校もあるようだ。
見た目の派手さではなく、細かい使い勝手をひとつひとつ点検し、具体的な希望を述べて設計に改善を加えてもらって作る学校こそ、手作りの素晴らしい学校になるであろう。
<00.08.06>