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言葉遊びのタネの話である。
面白い言葉遊びのタネを持っていると役に立つことがある。
例えば学校だと、担任が休んだときの補充の時間。前もってわかっている休みなら、自習のための課題も準備されているが、急な休みのときには補充に行った教師が学習内容を考えないといけない。その学年の内容に精通していれば飛び込みで授業もできるが、そうでない場合は「漢字ドリルの○○ページをノートに書きなさい」ということになってしまう。
子供たちがおとなしく何かの勉強をしていればよいということなら、機械的でつまらない活動よりも、楽しく頭を使える活動をさせるほうがよい。
あるいは、大人の場合でも、知らない人どうしがたくさん集まって早くうちとけようとするとき。みんなでわいわいやれるゲームをすると効果がある。そんなときにも次に述べる言葉遊びが使える。(No.110の「名前の切り貼り」でもそのような例を紹介している)
ここで述べるのは「あなうめ」遊びである。基本的には1人で考えて紙に書くものだが、数人で知恵をあわせてやっても楽しい。
実は、このページの最初のところでいろんな言葉が流れているのが、その例である。
これは「○い○ん」の○の部分に、いろんな音をあてはめて作った言葉である。(たいわん・あいじん・べいぐん・ライオンなど)
この問題は、なんでもよいというわけにはいかない。例えば「○み○き」などでは、あてはまる言葉がほとんどない。
私の経験では、うまくできるのは次の4つである。
○い ・ ○く ・ ○つ ・ ○ん
これを2つずつ組み合わせればよい問題ができる。
例を少しずつあげてみよう。
○い○い
- 愛妻・丁寧・外米・幸い・礼拝・例外・正解・海外など
○い○く
- 体育・外国・迷惑・冷酷・対策・贅肉・哀楽・催促など
○い○つ
- 退屈・骸骨・挨拶・生活・対立・歳月・冷徹・警察など
○く○い
- 作製・特例・学芸・悪妻・克明・白菜・幕間・屋外など
( 中 略 )
○ん○ん
- 点検・陰険・三振・妊娠・天然・看板・電信・湾岸など
やり方は状況に応じて工夫すればよい。
スピードを競うなら、「1番はやく10個書いてきた人はスゴイ!」
じっくりやるなら、「50個書けたら優勝だ!」
時間を決めて、「5分間で何個書けるかな?」
楽しみ方はいろいろである。長距離列車の一人旅などでは、それぞれの問題を100ずつ書くことに挑戦すれば、あっという間に目的地に着く(^^;)
「そんなにたくさん書けないのでは?」と心配する必要はない。最初の例にあげた「○い○ん」の場合も、表示される言葉は150個ある。もちろんこれで全てではない。がんばれば300・400はできるはずである(^^;)