メチャ速WIN終了テク



 このホームページをご覧の皆さんは、自分のコンピュータの電源を落とすときに、どのような手順でやっているだろうか?

 前に、この「うんちく講座」のNo.62「教育技術の法則化ですかぁ」で、「20台のWindowsパソコンの電源を1分以内で一人で切る技術を身につけていない教師をプロとは考えられない」などと大言壮語したが、その詳しい手順については触れなかった。

 インターネットを駆使しているようなWindowsの達人なら周知のやり方なのだが、ご存じない方もいるかと思い、コンテンツにしてみた。学校などのパソコンを管理している方には、とても便利なテクニックなのでお試しいただきたい。(個人ユーザーにも便利な方法である)

 多数のパソコンの電源を一人で切ってまわるということは、小学校ではよくあることである。本来であれば、Windowsパソコンの起動や終了の仕方は、基本的な知識・技能として、子供に身につけさせたいことなのだが、入学したばかりの小学校1年生などには全員に徹底させることが無理な場合もある。

 そんな場合には、前もって、子供に使わせるアプリケーションを起動しておくことになる。準備は休み時間などにやっておけばいいのだが、意外に面倒なのが、終わったあとの始末である。アプリケーションそのものの終了とWindowsの終了を行わなければならないのだが、手順を説明してもそのとおりにできない小さい子を相手にする場合は、「そのままにして教室に帰りなさい。」と言う方がてっとりばやい。

 そうした場合、後始末は教師一人でやらなければならない。(この場合に限らず、コンピュータ教室の全部のパソコンの環境設定を変えたり、新しいソフトをインストールするときなど、こういう状況になることも多いはずである)

 私の前任校では、パソコンがネットワークで結ばれていたので、教師用のパソコンを操作するだけで、児童用の(20台の)パソコンを遠隔操作することができた。しかし実際にやってみると、それぞれのパソコンの操作を教師側から切り替える手順などもあり、けっこう手間がかかった。それだったら、次のような方法でパソコンの間を走り回りながら手作業でやった方が速く作業ができるはずだ。

 その作業を、初級(初歩的な使い方)、中級(一般的な使い方)、上級(裏技的ショートカットキー仕様)に分けて表にしてみた。


初 級

中 級

上 級

アプリケーション
   の終了
メニューバーの「ファイル」から
「閉じる」をクリック
ウインドウの右上の×マーク
をクリック
「ALT」キー
(NEC98では「GRPH」キー)
を押しながら「f・4」キー
Windowsの終了
「スタート」ボタンをクリック、
「Windowsの終了」をクリック
「コンピュータの電源を切れるよ
うにする」をクリック。
左に同じ
「ALT」キー
(NEC98では「GRPH」キー)
を押しながら「f・4」キー
最後にEnterキーを押す。
(NECではリターンキーと言う)


 初級や、中級のやり方が、どうしてもマウスに触らなければならないのに対し、上級のやり方は、キーボードだけで操作ができる。しかもキー操作は「カン「カン」「カーン」の3拍子である。(Windowsの終了の方法としては「ALT」+「f・4」の他にも「Windowsキー(田という字が飛んでいるような表示がついている)」を押して、上向きの矢印キー「↑」を押し、Enterキーを2回押すという方法もある。手順は多いが、この方法だと片手でできる)

 これなら、パソコンの中を走り回れば、1〜2分で後始末ができる。またマウスに手を触れる必要がない。この方法でうまくやればパソコン教室の中を走り回れば1〜2分程度で、全てのパソコンの電源を落とすことができる。

 例えば、キッドピクスでお絵描きをさせておいた1年生を、そのまま教室に帰らせ、キッドピクスを終了させ、パソコンの電源を落とすという場合など、ここでいう「上級」の方法でやれば非常に楽である。一度覚えたらやめられない方法だ。


備 考

 このコンテンツを書いている時点(平成10年3月)では、Windowsは95である。98になった場合は別のやり方の方がよくなっているかもしれない。

 アプリケーションによっては、「ALT」+「f・4」の方法で終了できないものもある。(MS-DOSのソフトをとりあえずWindowsで動くようにしたものなど)

 上記のやり方は、Windowsの終了を実行すると自動的に電源が切れるモデルのパソコンを対象にしている。「コンピュータの電源を切る準備ができました」と表示が出て、そのままになっているモデルは、最後に自分で電源スイッチを切らないといけない。


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