カーテンフック補修の秘密兵器



 卒業式・入学式などの儀式や、公開研究会などで、校外のお客様を迎えるとき、校内環境を整えることになるが、その際、意外に苦労するのが、カーテンフックの補修である。壊れたカーテンフック

 右の図のようにカーテンのレールについているフックがこわれて、カーテンがぶらさがっていることがよくあるのではないだろうか。

 フックの部分が金属製のものは、あまりこわれることもないが、プラスチック製のものだと、経年変化によってプラスチックがもろくなり、こわれやすい。

 カーテンは日差しが入る側に下げられるのがふつうだから、日光による影響で、プラスチック製のフックは10年もすると、かなり変質してもろくなってしまう。

 これを補修しようとなると、かなり面倒な作業が必要になる。

 体験した方も多いことと思うが、まず、高いところの作業になるので、梯子や脚立などを使う必要があり、安全のためには、それを支える人も必要となるので人手がいる。カーテンフックの構造

 カーテンフックは右図のような構造になっているが、これを入れ替えるには、カーテンレールの端の部分にあるストッパーを外し、不要になったものを抜いて、新しいものを入れなければならない。

 運良く、ストッパー側に近いフックがこわれた場合は、だいぶ作業が楽だが、反対側がこわれた場合など、カーテンのほとんどを外し、一つ一つフックを入れ替えなければならず、面倒なことこの上ない。大きな窓のカーテン(体育館等に多い)の場合は、カーテンそのものの重さもかなりあるので、それを支える人も必要になり、大がかりな作業になってしまう。

 そのため、1個や2個のフックの損傷などは、なるべく見えないようにごまかして隠してしまうということも多いのではないだろうか。(こうやって学校は次第に荒れていく‥‥^^;)

 ところが!
補充用フックの説明
 実に便利なものがあった!!

 補修専用のフックがあったのだ。

 それが右の図にあるフックだ。

 カーテンの他のフックに関係なく、こわれた部分に簡単に挿入できるスグレものである。

 これだと、レールのストッパーを外してフックを入れ替えたりする作業は、全く必要がない。

 使い方も、ローラーをカーテンレールの溝に合わせて差し込み、90度ひねるだけという簡単なものだ。ローラー部分の肩のところが細く柔らかくなっているために、これができるようになっている。

 ちょっとした工夫なのだろうが、頭のいい人もいるものだと感心した。

 もちろん、強度の面では、かなり落ちるので、全部のフックをこれで代用するということはできないと説明書きにも書いてあったが、とりあえずこわれたフックを補修するには、これでじゅうぶんである。

 学校用に100個ぐらいは準備しておき、使ってみたらいかがだろうか。

 ちなみに、私が見つけたのは「TOSO(トーソー)」というメーカーの「補充用SCランナー」という製品である。レールの溝のサイズによっていろいろな品番があるようだが、ばら売りの場合、1個、22円から28円程度ということであった。

 日曜大工専門店などには置いていないようだが、建具製品などの専門店にいけば置いてあるようだ。

※ このコンテンツ、文よりも画像を作るほうが大変だった。


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