ぶりぶり
「ぶり」、漢字では「振り」と書く。
「仕事ぶり」とか「男ぶり」とかいうように様子を表すときにも使うが、ここで話題にするのは「〜年ぶり」というような、時間や期間を表現するときに使う「ぶり」である。
「風邪をひいていたので、三日ぶりに髪を洗った」という場合を考えると、今日が8日だとしたら、この前に髪を洗ったのは3日前、つまり5日だったことになる。
そのことをしてから、ある期間がたって再び同じことをした場合、それを「ある期間ぶり」と言う。
それはそれでよいのだが、私がどうも違和感を持つのは、「○年ぶりの優勝」という表現である。
例えば夏の甲子園(野球)。「○○高校は15年ぶりの優勝です」と言われれば、別に違和感はないのだが、「2年ぶり」だと、ちょっと気にかかる。この場合、うっかりすると前に優勝してから2回優勝を逃したような感じを受けないだろうか?
実際は、前に優勝してから、たった一度、優勝を逃がしているだけなのである。
だから連続優勝をした場合も「1年ぶりの優勝」ということになる。
夏の甲子園の場合、大会は年に一度しかないのだから、「三日ぶりの優勝」とか、「5ヶ月ぶりの優勝」とかいうことはあり得ない。
年に一回しかないものに「〜年ぶり」という表現を使うのは、おかしいのではないかと私は思っている。
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