結構知られたヘチマの語源
「うんちく」好きの私は、「言葉の雑学」云々の本が好きである。その中でよく出てくるのが、このヘチマの話である。
著作権もないだろうから、初耳の方のために、ここで一席。
「糸瓜」とかいて「ヘチマ」と読むのは、いかにもおかしい。実は「ヘチマ」は隠語であった。もともとは「いとうり」と言うのが正しい。
「いとうり」と言っているうちに、先頭母音の「い」が欠落し、「とうり」となる。「と瓜」になったわけである。
ここで登場するのが「いろは歌」である。話によると修行中の釈迦が、虎に化身した神から、命がけで聞いたのが「いろは歌」なのだそうだが、インド人が「色は匂えど散りぬるを」なんていうわけがないから、我が国の昔のアナグラムの達人が作ったのであろう。
で、「いろはにほへとちりぬるを」をよく見ると、「と」は、「へ」と「ち」の間にある。「と瓜」の「と」は「へ」と「ち」の間(ま)にあるから、「へちま」と洒落て呼んだのであろう。これがなぜか一般的になったらしい。
同じ「いろは歌」をルーツとするものに自分の奥さんを「山の神」と呼ぶ例もある。「うゐのおくやまけふこえて」にかけて、「おく」が「やま」の上(かみ)にあるので奥方を「やまのかみ」と呼んだという
まあ、ヘチマの話は、小学校理科でヘチマを扱うときに、枕で話すと、ちょっと受けるかもしれない。
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