シモネタなんですが
大学時代、私が住んでいたアパートに、木津くんという医学部の学生がいた。(キズという名前も医者向きだ)
医学部でも病院での実習がある。最初は死体を解剖するのだそうで、しばらく食欲がなかったという。これに慣れる頃になると医者としての資質が備わってきたことになるそうな。
産婦人科の実習ということで、最初は問診の実習だったという。この話は、そこから始まる。
木津くんが待っていると、入って来たのは妙齢の美人。なにやら話し出せないでもじもじしている雰囲気。
「どうしたのですか?どこか具合でも悪いのですか?」と聞くと、
「実はワタシではなく、主人の具合がオカシイのです」とのこと。
詳しく聞いてみると、このご婦人、新婚半年とのこと。ご主人の求めが激しく、すっかりやつれてしまったという話。
普通の夜の時間にコトをいたすと、深夜に起きあがり、また求める。朝もまた一度。仕事を終えて帰宅するとすかさずという具合。時によっては日中に時間の休みをとって帰宅し、コトを終えてまた出社ということもあるらしい。これでは奥さんがやつれるのも無理はない。
相談をされた木津くん、奥さんの話だけでは分からないということで、日を改め、ダンナを呼んで、いろいろと検査。
そこでものすごい発見をする。なんとこのダンナ、タマが3個ある。外見上は2個なのだが、いわゆる「腹中滞留コーガン」のようなものがお腹の中に1個あることが分かった。しかも、それをよく観察してみると、この3個がローテーションしていることも分かった。つまり、腹中にあるものを「A」、下の2個を「B」「C」とすると、一度コトを済ませると、「C」が腹中に上昇し、腹中にあった「A」が下に降りてくる。次は「B」が上昇し、「C」と「A」が下に‥‥という動きをしているのだった。しかも腹中に上昇した1個は、腸から伸びている毛細血管と接続され、短時間のうちにエネルギーを供給されるのであった。
こんな仕組みを備えているのなら、当然、絶倫なはずである。
これを発見した木津くん。この現象を学会で発表すれば、学生ながらノーベル賞も夢ではないと考え、この夫婦の協力を得て、データを収集し、論文にまとめた。
論文も完成し、さっそく、意気揚々と担当教授に見せに行く。「これは凄い!」と激賞されるかと思いきや、論文を見た教授は、ふんと鼻先で笑った。
「木津くん、キミも医学を志す身なら、このような現象がけっこう一般的であることを知らんのかね。こういう男性は1万人に1人は存在することが実証されているのだよ。世界的には『トライアングル・なんとかかんとか』という学名もついているのだが、日本でも比較的昔から知られており、江戸時代初期には和名もつけられているのじゃ」
そう言われた木津くん。ぜひとも、その和名を知りたくなった。
「先生、その江戸時代初期につけられたという和名はなんというのですか?」
「うーむ、それはねぇ‥‥」
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「『さんきんこうたい』と言うんじゃ!」
おあとがよろしいようで‥‥‥(^o^)/
(子供むきじゃないですねぇ。このネタ)
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