南極と連絡が取れなかった
私の高校時代の友人が観測隊として「しらせ」に乗って南極に行っています。クラス会関係のことで連絡をとりたくて、別の級友から、彼が近所の高校にメールをよこしたコピーをもらい、そのアドレスにメールを出してみたら、「メールエラー」で蹴られてしまいました。そこで、そのプロバイダに質問のメールを出したら、次のような返事が来ました。
なるほど、個人的にはメールのやりとりはできないような仕組みになっているようです。
ご参考までに(あまり南極にメールを出す人はいないと思うけど)、転載して内容を紹介します。
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昭和基地とのインターネットについて
「南極観測のホームページ」は、昭和基地と直接つながっているものではありま
せん。昭和基地からの画像を国内で処理して、皆様にご覧いただいております。
もちろん、サーバは国内に設置し、国立極地研究所が管理しております。
昭和基地と日本とのインターネットは、インマルサット衛星を介して行われてお
り、常時、接続されているものではありません。約1時間に1回、圧縮した情報を
相互に交換するというもので、いわゆる世界中と交信できるインターネットと同じ
ではありません。
また、本来は観測データの伝送を目的に開発したシステムを、隊員と家族のコミュ
ニケーションに利用していますので、エラーメッセージなども、プロバイダーがサ
ービスしているようなきめ細かなものでないことを、ご理解ください。
昭和基地と日本との連絡が、インマルサット衛星を利用していることから、衛星
の回線使用料の負担が別途、発生します。この回線使用料を、いかに支払うのか技
術的な問題が残っていますが、現状では、これを隊員個人の負担という形で運用し
ております。
昭和基地からは、誰にでもメールを送ることができますが、日本からはメールア
ドレスが登録された方でないと、エラーとして、はじかれてしまいます。
メールアドレスの登録は、隊員個人が昭和基地のネットワーク管理者に依頼し手
続きを行うものであり、まず、隊員とファクシミリなどで事前に連絡をとってくだ
さい。
南極からのすべての情報は、観測隊を含む南極本部と日本新聞協会などマスコミ
各社で構成する「南極記者クラブ」との間で、報道協定が結ばれております。皆様
に南極から届いたメッセージなどは、個人の利用に限られておりますことを申し添
えます。南極からの情報を新聞などに公表する場合には、南極本部と南極記者クラ
ブの許諾が必要です。
−−−−−−−転−載−終−わ−り−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−
ということで、私のメールアドレスを、彼が登録していなかったために、はじかれてしまったわけです。
ところで、衛星の回線使用料ってどのくらいなんでしょうね?
以上の文章は、97年の暮れに書いたものである。この、南極観測隊に参加した私の友人というのは、山梨大学工学部の竹内助教授なのだが、彼は、96年の11月に日本を出発し、98年3月末に帰国した。
帰国後は、メールで連絡がとれるようになったのだが、彼のメールアドレスを、前述の友人から教えてもらったのが99年の2月末。さっそくメールを出してみたら、返事が来て、南極で撮影した写真の画像データをメール添付で送ってくれた。
私のホームページで使用してもよいということだったので、紹介しよう。
下に表示されている画像は、小さくしたものだが、それをクリックすると大きな画像で見ることができる。(もとの画像はもっとサイズが大きかったのだが、WEBで扱うために、これも少しサイズを小さくしている)

オーロラの写真(1)
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オーロラの写真(2)
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南極観測船「しらせ」
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南極のペンギン
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画像そのものは、写真集などでも見ることができるものかもしれないが、この写真は、私の友人が直接目にしたものを、自分で撮影して、それを私にメールで送ってくれたという点において、「お宝画像」である(^^;)
ご覧の皆さんも、自分が南極に行った気分になっていただければ幸いである。
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