「ホームページの作り方」という講座だったが、そのときに画像ファイルの形式について説明した。私は「GIF」形式の画像のことを「ジフ」と発音していたのだが、もう一人の講師の先生は「ギフ」と言っていた。
おやっと思ってしまった。確かに文字をそのとおりに読めば「ギフ」の方が正しいような気がする。「ジフ」という私の読み方は間違っているかもしれない。でも、どうして私は「ジフ」と呼ぶようになったのだろう?
このことについては、後で調べてみたら訳がわかった。私が初めてホームページを作る際に大いに参考にした「ホームページの上手な作り方教えます」(技術評論社)という本に「GIF(ジフ)とは、Graphical International Formatの略でCompu-Serve社が開発」と書いてあったからだ。
この本が正しければ、いわゆるコンピュータの世界では「ジフ」と言うのが常識ということになり、私は恥をかかずにすんだことになるが、別の講師の先生が「GIF」を「ギフ」と読んだのもアルファベットの普通の読み方からすれば間違いともいえないように思う。
頭文字をつなげた言葉(例えば「N日本・H放送・K協会」がNHKのような)をどう読むかというのはいろいろなやり方があり、難しい。コンパクト・ディスクのCDのようにそのままアルファベット読みをするのなら簡単だが、中にAIUEOという母音が入ると面倒になる。
一つの単語のように読む例
NATO(ナトー):北大西洋条約機構(North Atlantic Treaty Organization)
NASA(ナサ):アメリカ航空宇宙局(National Aeronautics and Space
Administration)
アルファベットと単語読みの混合例
JPEG(ジェイペグ):画像の形式(Joint Photographic Experts Group)
まあ、こういう類は、日本人がどうのこうの言ってもしょうがないことで、英語を話す人たちがどう読んでいるのかを知るしかないだろう。
日本製の言葉になると、最初に作った人がどう読ませようとしたかで決まってくる。例えば「ATOK」を「エイトック」と読むなんてことは、それを知らなければ読めるもんじゃない。「農協」の「JA」(ジェーエー)のようにストレートに読ませた方が無難だと思う。(「ジャ」ではかっこわるいもんね)