インターネット姓名判断
一時期、占いのホームページが流行ったことがある。「動物占い」などが有名だが、有料化されたことや、一度占ってしまうとあとは何度やっても結果が同じことから、今はちょっと下火になったようだ。
ネット上の姓名判断サイトも多いが、こちらのサイトなどはかなり本格的な占い結果が出て面白い。自分の名前で占うだけでなく、家族や知人の名前を入力して占ってみると、その結果に妙に納得してしまったりもする(^^;)
しかし、どの占いにしても、入力された姓名や生年月日等によって、あらかじめプログラムされたCGI等で結果が出るだけなので(インターネット占いでない一般の姓名判断等も基本的には同じなのだが)結果は決まっている。
自分と同じ名前の人なら、占いの結果まで同じになってしまうのだ。
と、ここまで考えて、ふと思ったことがあった。
それなら、自分と同じ名前の人がどんな生き方をしているか調べてみるのも面白いのではないかということである。
自分と同じ名前なら、当然のことながら姓名判断による運勢は同じなはずである。
生まれたときからその名前で呼ばれてきたということの影響も大きいだろう。
例えばわたしが「ささき−あきら」ではなく「おにがわら−ごんぞう」と呼ばれて育ったとすれば、今とは違う性格になっていたかもしれない。「ささき−あきら」と呼ばれることが人格形成上与える影響は否定できない。自分と同姓同名の人は、その影響を受けているはずである。
家庭環境の影響も大きいと思うが、親の職業や経済状態等は違っても、子供に同じ名前をつけるのだから、性格の共通点はどこかにあるような気がする。
そういうことで、インターネット上で自分と同姓同名の人のデータを探してみたら、けっこう面白い結果になった。
検索サイトはたくさんあるので、どれで探してもいいのだが、データの豊富さと検索の速さでGoogleがお勧めである。
ちなみに「佐々木彰」で検索してみると、ヒット数が679件。
私の場合は実名でホームページを開設しているので、ヒットした情報のかなりの部分が私本人であるという特殊な結果になってしまったが、私以外の「佐々木彰」氏の情報を見ていると、次のようなものがあった。
○ ロシア文学の翻訳者
○ テニス大会の成績上位者
○ 計測工学科の大学教授
○ 世界探検をしていたシャープの新入社員
○ 不動産会社社長
○ 全日本断酒連盟会員
○ 長距離走の入賞者(これはお二人もいた) 等々
現在の私とはだいぶかけはなれた状況の方が多いのだが、自分の若い頃の趣味などと考え合わせてみると、けっこう何らかの関わりがあって面白かった。
こういう検索は、インターネット上の情報が、4・5年前とは比較にならないぐらい増えたので可能になったのだが、とはいっても、世の中の全ての人の情報がインターネット上にあるわけではないので、検索にひっかかる人の情報はある程度限られてくる。
具体的には、本の著者・大学の教授・会社や団体の役員・競技大会やコンクールの入賞者等が多い。
個人ホームページでは、私のように実名を公開している例は希なので、インターネットで検索した場合には、上記のような公的サイトで「○○一覧」のような形式で氏名を並べているものがヒットする確率が高いからだ。
それでも、どんな名前で検索しても大学教授や文学者ばかりが出てくるという結果にはならず、それなりに違った結果が出てくるから面白い。
動物好きな私の妻の名前で検索したら、愛犬クラブの事務局の方が出てきたりして、思わず笑ってしまった(^^;)
家族に限らず、知人の名前で検索してみると、けっこう自分の知人と似たタイプの人が見つかったりして興味深い。
私の父親はちょっと珍しい名前なので、さすがに検索しても1件もヒットしなかったが、母親の名前(これも珍しいほうだが)で検索したら、ヒットしたものの中に私の母親本人の情報があったりして、家族でびっくりした。
居住する町の公式ホームページの中で、地域のボランティア活動を紹介したページの中にあったのだが、本人も知らないうちに、こんな具合にインターネット上に自分の名前が出ているということもあるようだ。
あまり「うんちく」にもならないことをダラダラと書いてしまったが、興味を持った方はご自分の名前でネット検索をしてみたらいかがだろうか。自分と同姓同名の意外な人に巡り会うかもしれないし、ひょっとすると知らないうちに自分がインターネット上で紹介されていたりするかもしれない。
<02.07.07>
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