変化が魅力のカッパ沼
インターネットに求めるものは人によって違うだろうが、私の場合は変化であるように思う。
パソコンを使い始めたのが今から16年前の昭和60年(1985)。当時は8ビット機乱立時代で、スタンダードなアプリケーションもOSもなく、各社が独自に準備したBASICを使って自作のプログラムを組んで使うという時代だった。
その後、16ビット機が普及し、私もMS−DOSマシンを使うようになり、アプリケーションも市販の一太郎やロータス1-2-3を使用することになった。
パソコンの構造や、プログラム、OS、アプリケーションの使い方などをある程度マスターするまでは、パソコンそのものが私の興味の対象であり、それにはまりこむと何時間も飽きないで作業したものだが、パソコンの環境も落ち着き、使い方にも慣れてくると、パソコンに向かってもマンネリ感を持つようになった。
そんなときに、新しい刺激になったのがパソコン通信だった。私がやり始めたのが平成2年(1990)。今のインターネットとは違って、そのネットに会員登録したメンバーだけの閉ざされた交流ではあったが、それまで自分の世界だけであったパソコンが、電話回線を通じて他の人たちとの交流の窓口になるということは大きな衝撃であったし、魅力でもあった。
さらに平成8年(1996)にはインターネットを始めて、文字通り世界中の情報にアクセスできるようになった。(とはいえ、当時のインターネット環境は、まだ開設Web数も少なく、必要な情報が全て入手できるというものではなかった。どんな情報でも入手できる今とくらべると隔世の感がある‥‥)
まぁ、懐古談はともかく(^^;) インターネットが日常の道具のようになった今日、様々なホームページにアクセスするとき、求めるのは新しい情報である。
ニュースサイトの売り物が最新ニュースであるのは当然だが(ラジオ・テレビのニュースよりも情報が新しいことが多い。ただ地方新聞社のサイトなどは人手不足のためか新聞よりも情報が遅いことも‥‥)、個人サイトなども見るたびに新しい情報が載っていると嬉しい。
学校や地方自治体、あるいは企業等のホームページでは、無理して開設したものだと、その後の更新がほとんどないという例も多いが、自分の意志で作った個人サイトでは毎日のように更新しているところもある。
更新内容があまりにも私的な日記だけだったりすると、ちょっと読む気にはならないが(^^;) 読み応えのある日記を毎日書いている方もおり、私が毎日訪問するサイトにもお気に入りの日記サイトがいくつかある。
毎日更新の日記サイトは別として、一般的な個人サイトの更新ペースはどのくらいが適当だろうか?
私のサイトは(この頃、少しペースが落ちたが)週に1回前後をめどにしている。更新する内容や量にもよるが、普通の生活を送りながらサイトをやっていくには、このぐらいが適当なのではないかと思っている。
他の人のサイトを見に行く場合にも、この程度の更新ペースだと訪問しやすい。あまりガンガン更新されると、前回訪問からの未読量が多すぎて二の足を踏んでしまうこともある(^^;)
毎週○曜日更新というのは、作者の計画性がうかがわれるし、来訪者にも親切ではあるのだが、そうなると訪問する側も毎週○曜日訪問というかたちになってしまうので、アクセス数もあまり増えないし(^^;) 「今日は何か変わっているかなぁ‥‥」というワクワク感が少ない。
不定期更新のほうが、訪問者には期待感を持たせるようだ。(私のサイトはそのパターンだが、期待感を持たせるという意図があるのではなく、私自身の計画性のなさで結果的にそうなっている。まあ、毎週○曜日には文章を書いて○曜日に更新というようなサイトの更新を中心に置いた生活をするのはタイプでないので‥‥)
で、ときどき更新というサイトの中でも、うまい具合に期待を持たせているところがある。
それが、今回紹介する「カッパ沼」である。「なごむアトリエ」というサイトの中の1コーナーで、小さな沼の画像が表示されるだけなのだが、この沼の様子がときどき変化して、ときにはカッパが現れたりする。
1ヶ月近くも変化がなくて、沼が表示されているだけということもあるが、よく見ると沼の周りの草に小さな変化があったり、ときにはカッパが大量に出現したりすることもある。(静止画の場合もあるが、たいていは動画である)
変化が起きても、その画像が数日も表示されるということは少なく、場合によっては半日程度で別の画像に変わってしまうこともあるので、一度ここを訪れてしまうと、それからは目が離せなくなる。
よく考えてみれば(別に考えなくても ^^;)カッパが出現したり消えたりする画像の変化だけなのだが、「今日は何か起きているだろうか?」と、毎日覗いてしまう人も多いようだ(私のネット上の知り合いの方にもカッパ沼ファンが多い)
微妙な更新のタイミングで、サイトを魅力的にしているという好例であろう。まだ見たことのない方は、下のバナーをクリックすると覗くことができる。

<01.09.25>
ホームページに戻る
うんちく目次へ