横書き封筒の左前
封筒は本来、縦にして使うもので、それにあわせて切手を貼る位置や郵便番号の記入位置も決まっているのだが、最近は横書きが増えてきたこともあり、公的機関で使用する封筒も横型に印刷しておくものも増えてきた。
左がその例である。
この場合、宛名を書く場所のアンダーラインおよび「様」の文字と、左の例では「○○公民館」という部分を印刷しておくことになるが、封筒の上側、つまり開口部がある方を右にするか左にするかとういうことで2通りのやり方があるようだ。
わりとよく見かけるのが開口部を右にする(図でいうと)「Aタイプ」である。そして最近増えてきたのが、その逆にする「Bタイプ」である。
考えてみると、Aタイプの場合、宛名の頭の位置が一番下になるし、郵便番号や切手が尻の位置になり、なんとなく失礼なような気がする。それに比べるとBタイプは礼儀にかなっている美しいスタイルと言えよう。
近隣の学校の封筒を見てみると、Aタイプが圧倒的に多い。これはかなり前からこのスタイルが多く使われていたので、それを受け継いでいるためだろう。
しかし、最近、都市部の学校ではBタイプに変えるところが増えてきたようだ。まあ、こちらの方がセンスがいい感じもする。
でも、視点を変えて考えてみると、Bタイプには大きな欠点がある。それは最初に宛名を書いてある封筒(普通は中に文書を入れる前に宛名を書くのではないだろうか)に、右利きの人間が文書を入れるとき、宛名を逆さに見ることになって具合が悪いということだ。1通や2通の場合は大きな問題ではないが、大量に文書を発送する場合はかなりやりにくいのではないだろうか。
見た目の格好良さと作業の合理性が一致しないひとつの例ではないだろうか。
ホームページに戻る
前のページへ