職員室の電話を携帯に転送
例えば運動会や避難訓練のときなど、児童生徒と職員が全員校舎外にいて、職員室には誰もいないという状態になることがある。
(現任校は運動場が職員室からかなり離れており職員構成の関係で運動会の際に職員室に留守番を置けないので、無人の職員室にカギをかけるようになっている)
しかし、その間にも学校に用事があって電話をかけてくる人もいるかもしれない。そういう電話に対応できる方法があればと調べてみた。
携帯電話にはそういう転送サービスがあることがわかっていたのだが(これは無料)有線電話にも同種のサービスがあった。
ボイスワープというサービスである。これを使えば学校にかかってきた電話を教職員の誰かの携帯電話に転送するので、職員室が無人でも運動場に電話が通じるから具合がいい。
こちらは有料サービスで、局番なしの「116」に申し込んで設定してもうらうものである。(転送先は携帯電話でも有線電話でもかまわない)
概要については電話帳や電話会社のホームページでも紹介しているので参照いただきたい。(電話会社は地域によって異なるがボイスワープについての説明はどこも同内容であった)
その説明でだいたいのことはわかるのだが、例えば運動会などのように1年間で1日だけ使いたい場合、どんな手続きをしなければならないかとか、料金はどうなるかなど、わからないこともあったので、実際に116に電話をして聞いてみた。
116に電話をすると担当の方が質問に対して具体的に説明してくれた。一般的なことだけでなく、自分の電話番号を言えばその回線の接続および契約の状況(デジタル回線か業務用かなど)に応じて説明してくれる。
その説明を聞いて、このボイスワープはかなり使えるサービスだと感じた。
まず使用料だが、かなり安く使える。電話回線が住宅用か業務用かということやアナログ回線かデジタル回線かによって、月額500円から900円程度まで差があるようだが、1年に一度しか使わないような場合は、使用の申し込みをした日から取り消しをした日までの日割り計算になるそうなので、運動会のときだけ使うというような場合は数十円で使うことができる。
申し込みは116で毎日(休日も)午前9時から午後5時まで受け付けている。ただ、申し込みを受けてから電話局のほうで設定を変える必要があるので、運動会などでちゃんと使いたい場合は前日に申し込むよりも若干の余裕をみて2・3日前に申し込んだほうがよいそうだ。
早く申し込むと学校にかかってきた電話が全て個人の携帯電話に転送されるのではないかと心配されるかもしれないが、それは大丈夫である。
転送の開始は利用者が自分の電話機のボタン操作で行うようになっている。(142にダイヤルする)転送の停止も同様である。
つまり、運動会を例にとると、職員全員が学校から出る直前に転送開始の操作を行い、運動会が終わって職員室に帰ったら転送停止操作を行えばよいのだ。
転送の必要がなくなったら午後5時までの間であれば、116に電話をしてボイスワープの使用を解除すればよい。午後5時を過ぎていたら翌日に解除を依頼する。
あまりくどく書くとかえって分かりにくくなるので説明はこれぐらいにするが(^^;)このボイスワープというサービスは、学校に限らずいろいろな使い方ができそうだ。家族旅行で数日自宅をあけるなどというときにも便利かもしれない。
なお、Aさんの電話がBさんの自宅にかかってきて、それをBさんの携帯電話に転送した場合、AさんからBさんの自宅までの通話料はAさんの負担、Bさんの自宅から携帯までの通話料はBさんの負担となる。
<01.06.13>
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