MDで曲編集
実際に使っている方はすでにご存じのことと思うが、MD(MiniDisc)録音機には便利な編集機能が備えられている。
私が特に活用しているのが、デバイド(DEVIDE)と、コンバイン(CIMBINE)機能である。
デバイド機能は、1つの曲を任意の位置で2つ以上に分割する機能であり、コンバイン機能は連続した2つの曲を1つの曲にまとめる機能である。
この機能を使うと、市販されているCDの曲や自作曲のショートバージョンやロングバージョンを簡単に作ることができる。
例えば、こんな具合である。
飲み会でPTAの方と話しているうちに、彼も昔、バンドをやっていたということで、卒業祝賀会の余興で何か演奏しようという話になった。6年生の担任もギターの腕自慢で、メンバーはすぐに固まった。
演奏曲目は、ディープ・パープルのハイウェイ・スターに決まったが、これをまるごと演奏すると7分以上になってしまう。祝賀会で長い演奏はしらけるかもしれない(^^;) さらに、キーボードソロを弾けるメンバーがいない。ボーカルを担当する私も歌詞を全部覚えるのが大変だ(^^;)
ということで、思い切って曲の構成を変え、キーボードソロの部分をカットし、ボーカルの部分も少なくすることにした。
まあ、頭の中にその構成を入れて練習すればよいのだが、実際に短くアレンジしなおした音源があるといろいろと便利である。音源を再生しながら練習することもあるのでショートバージョンがあると都合がよい。
そこでMDの編集機能が活躍する。
CDからMDに録音し、その1曲を適当な部分で分割する。不要な部分をカットして必要な部分だけを1曲につなげてまとめればよいのだ。
分割するポイントを決めるときに注意が必要だが、ドラムのリズムなどを手がかりにすれば難しくない。また、デバイド編集では、分割部分前後を繰り返し再生しながら細かい位置を調整して、最終的に決定した位置で分割するという親切な仕組みになっているので作業しやすい。(この機能がない機種もあるが)
私が放送局(ラジオ)でバイトをしていた学生時代などは、オープンリールのテープにハサミを入れて、スプライシングテープでつなぐという作業をしていたのだが(音質を落とさないのはこれが一番だし、技術があればつながり方もスムーズ)、MDではこれと同等の作業が可能だ。
ちなみにカセットテープでは、ハサミを使った編集はほぼ不可能である。複数のテープデッキを使ってダビングしながら編集するしかないが、音質が落ちるし、タイミングを合わせるのも難しい。
さて、このMDによる編集、いろいろな使い道がある。
カラオケで長い曲を歌うのがいやだったり、間奏が長すぎて間延びしたりというときには、「間奏なし、唄2番までで終わり」というようなバージョンを作ることも可能だ。
反対に、運動会のダンス用に使いたいが、曲が短すぎるという場合には、後半部分を2回繰り返すロングバージョンを作るという方法もある。(この場合にはオリジナル音源を2回録音しておくことや、編集のムーブ機能も合わせて使う)
この他にも工夫次第で様々な活用方法があるだろう。ただし、著作権等の問題もあるので、ここで編集したバージョンは、個人的な使用や、学校行事等での使用にとどめるようにしたい。
<01.02.24>
ホームページに戻る
うんちく目次へ