お勧めGoogle



 インターネットを活用して情報を入手するとき、決め手になるのが検索エンジンの使いこなしである。(この頃は検索エンジンではなく検索サイトと呼ぶことも多いようだが)



 例えば、和凧の種類について知りたいなどというとき、知り合いの人のホームページを見ているだけでは情報を得ることはできない。また、どっかのホームページのリンク集から探そうとしても無理なハナシである。

 そういうときに、その話題(この場合は和凧)について触れているホームページを紹介してくれるのが検索エンジンである。



 インターネットをある程度使いこなしている人には釈迦に説法で恐縮なのだが、検索エンジンにはカテゴリー登録型と自動ロボット検索型の2種類がある。



 カテゴリー登録型の代表的なものが「YAHOO!」(http://www.yahoo.co.jp/、ヤフーと読む。正式にはYAHOO!JAPAN)である。

 YAHOOで検索されるのは、作者が自分でYAHOOに登録申請したホームページだけである。登録の際には「教育」だの「地域情報」だのといったカテゴリーを申請する必要がある。(登録しなかったカテゴリーでは検索されない)

 キーワード検索(詳細は後述)もある程度できるが、これも登録者が自分で設定したキーワードだけが対象になるという機能限定版なので、オマケ機能程度の検索しかできない。(実は、その後調べてみたら、YAHOOのキーワード検索は後述のgooの検索結果を使っていることがわかった)



 漫然と情報を見てみようというときや、インターネット初心者、あるいは子供に使わせるには役に立つが、自分の狙った情報をびしっと見つけようとする時には、あまり使えない。

 とっつきやすい面があるので、現在の勤務校では、子供用のコンピュータでは、ブラウザを開くと、子供用のYAHOOである「Yahoo!きっず」(http://kids.yahoo.co.jp/)につながるようにしている。



 もう一つの検索エンジンが自動ロボット検索型で、これは常時、インターネットの中を巡回して、勝手に(^^;)キーワード等の情報をためこんでいる。(ホームページの作者が自分で登録していなくても、リンク等をたどってたくさんのホームページを巡回している)

 そうして、検索エンジンの利用者がキーワード(例えば「和凧」など)を入力すると、「和凧」という言葉をコンテンツの中で使っているホームページを全て(といっても巡回済みのものだけだが)表示するような仕組みになっているのだ。



 この手の検索エンジンは数多くあるが、私がよく使っているのは「Infoseek(インフォシーク)」(http://www.infoseek.co.jp/)や、「goo(グー)」(http://www.goo.ne.jp/)である。

 他にも「Excite(エキサイト)」とか、「LYCOS(ライコス)」「MSN Japan」などがある。



 どれも同じような働きをするのだが、検索の仕組みやキーワードの分類が少しずつ違っているようで、検索結果にもいくらか差がある。いろいろ使ってみて、自分の検索スタイルにあったものを選ぶのがよいだろう。

 用途に応じて、複数の検索エンジンを使い分けるというのもよい方法だ。



 最近になって、新しい検索エンジンを知った。それが、今回紹介する「Google」である。



 自動ロボット検索型なのだが、他の検索エンジンとはだいぶ違っている。



 まず、画面がすっきりしている。

 これまで挙げた検索エンジンは、カテゴリー型にしてもロボット検索型にしても、トップページには広告や画像バナー、ジャンル別リンクなど、多くの情報が詰め込まれ「総合情報サイト」的な感じである。天気予報や地図を見ることができたり、辞書機能まで使えたりして、それはそれで便利なのだが、単に検索をしようとする時には、邪魔な表示が多いし、画面表示にも時間がかかる。

 その点、Googleは、無駄な表示が一切なく、実にすっきりしている。



 もう一つの優れた点は、検索結果が合理的であるということだ。

 詳しいことは、Googleのページから「Googleについて」というページを見ていただければわかるのだが、検索結果の順位付けが独自の方法で行われているかららしい。

 実際に検索して、他の検索エンジンの検索結果と比較していただければわかるのだが、自分が探していたサイトがばしっと上位に表示される。



 このGoogleという検索エンジンは、息子から教えてもらった。息子は大学でIT関係の勉強をしているのだが、私が他の検索エンジンを使っているのを見て、「これからはGoogleだよ!」と言う。大学でも研究者の多くは、この検索エンジンを使っているらしい。

 ちなみに「グーグル」と読むのだそうだ。私は「ゴーグル」なのかなと思ったのだが、水中メガネや防風メガネ等のいわゆる「ゴーグル」は、「goggle」と書き、「ゴグル」と読む。「goggle」には「あたりをぎょろぎょろ見る」という意味もあるので、それをひっかけた造語なのかとも思ったが、実は10の100乗を意味する「googol」が語源になっているらしい。



 現在、Googleを使い始めてまだ数日だが、かなり使い勝手がよい。

 他の検索エンジンだと、表示されたサイトが既に閉じられている場合、「File not found」などの結果になるが、GoogleではGoogle自体が過去に検索した結果をサーバのキャッシュにため込んでおいてくれて、その内容を表示してくれたりする。

 「今日は久しぶりに雪が降りました」などという文を入力しても、その文章を含むサイトをちゃんと表示してくれるのは驚きだ(^^;) しかも検索にかかる時間は驚異的に短い。



 インターネットでばりばり情報入手という人には、お勧めの検索エンジンである。



 例によって余談である‥‥(^^;)

 どんな検索エンジンを使うにしろ、キーワードの設定のしかたが上手な検索の秘訣である。例えば例に挙げた「和凧」でも、この一語だけでは無数の(それほどではないが)サイトが検索されるので、和凧の画像が欲しい場合には「和凧 画像」とか、和凧の歴史を知りたい場合は「和凧 歴史」のように複数のキーワードをつないで組み合わせるとよい。(キーワードのつなぎ方は検索エンジンによって違う場合もある。「|」のような半角縦棒でつないだり、半角空白でつなぐこともあるが、たいていは全角空白でOKである。3語、4語とたくさんのキーワードをつなぐことも可能)

 どんなキーワードを設定し、どういう順番でつなぐか(「和凧 歴史」と「歴史 和凧」では結果が異なる)で、検索の上手下手が決まるが、そのへんは使っているうちにコツが飲み込めてくるので、とりあえずはたくさん使ってみるのが上達の秘訣のようだ。



 もうひとつオマケ‥‥

 検索エンジンについての詳しいことを知りたい方は、こちらのサイトもお勧めである。私の認識のしかたとは、ちょっと違ったことが書かれている。

<01.01.05>


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