画面コピーをきれいに縮小するには



 うんちく講座でコンピュータに関するネタを扱うときなど、文章表現だけではわかりにくいのでディスプレイ画面のコピー画像を使うことがある。



 コンピュータに慣れた人にはおなじみのテクニックだが、画面をコピーするには「PrintScreen」キーを押す。これでディスプレイ全面の画像がクリップボードに取り込まれる。

 あとは描画ソフトやワープロなどのアプリケーションで「貼り付け」をすれば、コピーした画面が現れるという仕組みだ。

 ちなみに、旧NEC98では「PrintScreen」キーではなく「COPY」キーとなっている。またディスプレイに表示された画面全体ではなく、アクティブなウインドウだけをコピーしたい場合は「Alt」キーを押しながら「PrintScreen」キーを押す。



 こうやってコピーした画像を、描画ソフトを使って必要な部分を切り取って保存し、ホームページ等で使っているのだが、下の例のようにその画像のサイズが大きくなる場合もある。



 コンピュータ画面の雰囲気や配置等がわかればよいという場合は、これほど大きく表示する必要もないし、上の例では文字の表示もこんなに大きくなくてもよいのだが、この画像を小さくするのはかなり難しかった。



 描画ソフトで「リサイズ」機能を使えば簡単にサイズを小さくすることはできるが、実際にやってみると、下の例のようにドットがつぶれ、文字などが読みとれない状態になる。(この現象は、ほんのちょっとだけサイズを小さくしても起きてしまう)



 そこで、文字などをきちんと読んでもらわなければいけない場合には、画像サイズが大きくなるのをがまんして、取り込んだままのサイズの画像を使っていた。



 ところが、ちょっとした裏ワザを見つけた。それを使って作ったのが下の画像である。



 取り込んだままの画像ほどすっきりはしていないが、文字はちゃんと読みとれるしかなりきれいに縮小されていることがわかるだろう。



 この裏ワザは、次のような手順で行う。



 まず、コピーしたい画面を「PrintScreen」キーでコピーするのは、これまでと同じである。



 私の場合、これまではすぐに描画ソフトを起動して、貼り付けを行い、そこで画像の切り取りやサイズ変更などの作業を行っていた。そのやり方だと、どうしても上の例で出したようにドットのつぶれた画像になってしまったのである。



 ところがこの裏技では、ワープロソフト(一太郎やワード等)を起動して、そこにコピーした画像を貼り付ける。

 ワープロ文書に貼り込まれた画像は自由にサイズを変更することができるが、その場合はドットのつぶれが起きない。

 ワープロ画面で任意のサイズに縮小して、その時点でもう一度「PrintScreen」キーを押す。これで(かなり)きれいに縮小された画像がクリップボードにコピーされる。



 ワープロソフトはこの時点で御用済みなので終了してよい。あとは描画ソフトを起動して貼り付けを行い、必要な部分だけを切り取って、画像ファイルとして保存すればよい。

 画像が少しぼやけた感じになるが、それが気に入らない場合は、描画ソフトで「シャープ処理」を行えば、かなりすっきりした画像になる。



 こういったことができるのは、ワープロソフトでの画像データの扱い方が描画ソフトと違っているためなのだが、ちょっと説明がめんどうになるし、私自身あまり自信がないので(^^;) 詳しい説明は避ける。



 こうして作った画像データは、単に描画ソフトだけで作ったデータよりもサイズが倍ぐらい大きくなるが、ホームページを引き締まった構図にしたいという場合には有効なテクニックだと思う。



 高級な描画ソフトだと、ワープロを介在させなくてもきれいな縮小ができるのかもしれないが、私の使っている廉価版の描画ソフトでは不可能であった。

 普段使っているワープロソフトを使うだけで、きれいな縮小ができるので、ぜひお試しいただきたい。なお、私が試した結果では、一太郎でもマイクロソフト・ワードでも同じようにやることができた。

<00.11.21>


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