Web版右のページの真ん中へん



 私は自慢ではないが、中高生時代、あまり勉強したほうではなかった(^^;)

 勉強の仕方も、「わかればじゅうぶん」というタイプで、「きっちりと覚える」とか「○○ができるようになる」ということには重きを置かない(^^;)性格だった。名門大学に行った高校の級友たちが、必死に暗記やら練習やらに多くの時間を費やしていた頃、私は参考書を軽く読んで「面白いなぁ、これ」という程度のお気楽な勉強をしていた。



 そのためか、試験では、あまり立派な点数をとれなかった(^^;)

 試験で「江戸幕府の○代目の将軍は?」というような問題が出ても(実際は、そんな単純な問題はないが‥‥)その答はわからなかった。

 ただ、「ああ、社会科の参考書の右のページの真ん中へんに、江戸時代の将軍の家系図が出ていたなぁ。あれを見ることができれば、正解がわかるのだが‥‥」というようなことを考えるだけで、正解を出すことはできなかったのである(^^;)



 きちんと勉強をしていた我が優秀な級友たちは、そういう問題が出ると、その(右のページの真ん中へん)の資料が、鮮やかに頭に浮かんできたそうである。

 もちろん、その友人たちは、私と違って漫然とその資料を見ていたのではなく、その資料を書き写したり、資料を見ないでも書けるように訓練したりという、血のにじむような努力をした結果なのであるが‥‥(私は前述したように、その資料を眺めていただけであった)



 ところが、これからは、私のようなタイプで、十分間に合うようである(^^;)

 現在、必要とされる知識の量は膨大になってきている。個人の脳細胞の中に焼き込めるようなものではない。

 当然のことながら、インターネット等を使った情報収集が必須となってきている。



 さらに、インターネットで、その情報を入手できたとしても、それを必死になって暗記したりする必要はない。

 必要になった場合にだけ、その情報を表示させ、場合によっては「コピー&ペースト」で、自分の文章に取り込めればよいのだからである。



 そうなると、「知識そのものについての記憶」ではなく、「知識のある場所についての記憶」のほうが重要視されてくる。

 「たしか、あの資料は、右のページの真ん中へんに載っていた」という、私レベルの記憶があれば十分なのである(^^;)



 そのためには、2つの条件を満たさなければいけないようだ。



 1つは、インターネットでの、情報検索技能を身につけることである。

 それには、検索キーワードの設定など、微妙なテクニックがあるが、今回の重点はそれではないので、ここでは省略する。



 2つ目は、とにかくたくさんのサイトを見ておくことである。

 いくら検索のテクニックが優れていても、検索エンジンで洗い出された膨大な数のサイトの中から、自分が求めている情報を見つけだすのは容易なことではない。

 それよりは「この手の情報に関するリンクは、たしか○○さんのサイトにたくさんあったはずだ」という記憶のほうが役に立つ。



 そのためには、日頃から、多くのサイトを見ておくことが必要になる。

 検索エンジンで目的のページが見つかったときにも、そのページを見るだけではなくて「ホーム」のページも見て、どんなサイトなのかを把握しておくことも必要だし、目的もなく、ぶらぶらとあちこちのサイトをネットサーフィンして、「ははあ、このサイトからはこういうページにもリンクがあるのだな」ということを知っておくのも効果がある。



 いわゆる、「Web版、多読の勧め」である。

 インターネットの教育利用が重要視されているが、授業時間にだけインターネットを活用しようとしても、インターネット経験が少ない教師には無理なハナシである。

 教師が自分の教養を高めるために、自分のお金で、様々な書籍を購入して読書するように、多少お金はかかるが、自分の時間に、インターネット上をあちこちうろついて、多くのサイトの見聞を広めておくことも、「インターネットを使いこなせる教師」になるためには必要なことだと思う。



 必要な情報があるサイトを見つけたときに、ブックマーク(IEの場合は「お気に入り」)に登録しておくという方法もあるが、これだと、自分が普段使っているパソコンでないと使えない。

 それよりは、リンクの道筋をだいたい覚えておくほうが使えるようだ。



 余談めいた内容になるが、私の場合、インターネット接続が可能なパソコンさえあれば、だいたいどんな場所からでも、自分の見たいページを見ることができる。

 「そんなの当然だろ!」という人も多いかもしれないが、次のような場合はどうだろう。

 デパートとか公的な機関のフロアなどには、簡単にインターネット接続ができるパソコンが置かれていることがある。ただし、Netscape NavigatorとかInternet Explorerのような一般的なブラウザを使用しておらず、キーボードなしでマウスだけが使用可能な専用のブラウザを使っていることが多いようだ。

 こうなると、もちろん検索エンジンは使えないし、その設置場所で見せたい専門のサイトだけが閲覧できるような設定になっているので、個人のサイトにリンクするなどということは不可能に近い。



 しかし、公的な場所に設置されているパソコンだと、だいたいはその都道府県の公式サイトを閲覧できるようになっている。

 そうなったらしめたものだ(^^;) 私のサイトは秋田県のリンクページに登録してある。他県に出かけた場合でも、その県の公式サイトに接続さえすれば、だいたいは秋田県の公式サイトにリンクしている。そこまでつながれば、マウスのクリックだけで自分の個人ページを表示させることができる。

 あとは、自分のページのリンクを開けば、どこからでも探したいサイトを見ることができるというわけである(^^;)



 私のリンクのページは、相互リンクの方を大事にするという意味合いもあるが、ほとんどは自分がどこからでも見たいページに飛ぶことができるようにという意図で作ってある。

 リンクのページには出していないが、自分が知人との連絡用に作っている私的な掲示板へのリンクなども、私のサイトのどこかのページにこっそり隠している。自分のサイトに接続ができさえすれば、どこのパソコンからもそのページを見ることができるようになっているという仕組みだ(^^;)



 後半は、自分のサイトのことが多くなってしまったが、要するにインターネットを使いこなすには、「あのサイトのリンクから入れば、こんな情報が見つかる」という「リンクつながり」を、たくさん知っておくことが、インターネットを使いこなすコツだということである。

 そのためには、多少、出費はかさむが、普段からインターネットの世界をぶらついておくことが必要だということだ。日常、インターネットに慣れ親しんでいない人が、いざというときにインターネットを活用しようなどとしても、すぐにできるようなものではない(^^;)



 今回は、あまり役に立つような内容ではなかったので(^^;) 少し、このページに付加価値をつけておこう。

 法律について、情報を求めるのは、なかなか難しいのだが、このサイト(法庫)にアクセスすれば万全である。六法全書を持ち歩いたり、暗記したりしなくても、いつでも必要な条文を参照することができる。

 そのままブックマークをしておけばよいのだが、自分のパソコン以外からアクセスして、法律を調べたいという場合には、私のサイト「面白半分」(YAHOOで「教頭」をキーワードにして検索すれば、私のサイトだけが表示される)にアクセスして、「うんちく講座」を表示し、このページ(No.283「Web版右のページの真ん中へん」)を表示して、上(↑)の部分をクリックすれば見ることができる。こういうことをたくさん覚えておけば、「インターネットを使いこなす」ことができるだろう(^^;)
<00.05.14>


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