加除式の本
書籍の販売業者に勧められると、ついその気になってしまう性格で、気がつくとかなり本代がかさんでいる。それも全集物が多く、支払いは月賦なので、年間のトータルを見るとけっこうな額になる。ほとんど本棚に並べたままか、ひどいのになると箱に入ったままなので、無駄遣いと言えないこともない(^^;)
そういう本代の中でも、意外に馬鹿にできないのが「加除式の本」の追録分の支払いである。
ご存じの方も多いと思うのだが、「加除式の本」とは、きちんとした背表紙付きの製本でなく、各ページに穴が開いており、それを紐で綴じるという体裁になっている。
私が使っているのは「学校教務質疑応答集」(実名ではない)のようなものだ。こういう本は、法令の変更があるごとにそれに応じた内容に変えなければならないので、その変更に関連したページだけを差し替えることができるように、こういう体裁になっているのである。
年に数回、差し替えのための新しいページが郵送されてくる。この差し替えの作業というのもけっこう面倒なものだ。「差し替えの手引き」というのがついてくるので、それに応じてやるとよいのだが、不要になったページを抜き、新しいページを差し込む作業は、慣れないと時間がかかる。(公的機関でこういう本を購入した場合、差し替え作業もサービスとしてやらせる方法もあるそうだ。少々手数料もかかるかもしれないが便利な方法である)
この差し替えも新しいページが来る度にすぐやっておけばよいのだが、さぼってしまうと大変である。差し替えの順番を省略することはできないので、前回分の差し替えを終えたあとに今回分の差し替えをしないといけない。場合によっては直前に差し入れたページをすぐ後にまた抜くなどということもある。
まあ、差し替え作業によって、法令の変更などを確認することもできるので、無駄だということもないのだが、本当に無駄なのは、もう使わなくなった本の差し替えページが送られてくることだ。
私は、学級担任を離れたあと、研究主任、教務主任を経て、現在は教頭をやっているが、その職種によって、必要となる本が違ってくる。それで仕事の内容が変わるごとに次々と新しい種類の本を注文してしまった(^^;)のだが、その際、前に使っていた本の加除用ページの配本を停止してもらうよう連絡するのをさぼっていた。
そのため、いくつもの本の加除用ページが送られてきた。送られてきたものの代金は払わなければならないから、仕方なく送金する。その時いっしょに「次回からは送らないでください」と連絡をすればよいのだが、つい忘れてしまい、また新しいものが送られてくる‥‥‥
という繰り返しをしてきた。ちゃんと計算してみると、年間では、新しいハードディスクを1つ買えるくらいの金額になる。
ついに先日、使わなくなった本については「もういりません」と連絡をしたのだが、それまでに無駄に使ったお金を考えると、ちょっと情けない(^^;)
もともと私がそういう面にルーズだったせいもあると思うが、同じようなことをしている人もいるのではないかと思う。
その本を最新の内容に変える必要がなくなったら、すぐに連絡するのが一番だが、もともと使っていない本だと、加除ページが送られてきたときに思い出すということもあると思う。
最初から「加除は必要ありません」ということで注文するのもひとつの手かもしれない。
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