秋田県教育庁義務教育課では今年度の指導の重点の一つとして「学校経営の活性化」をあげ、「住みよい学校」をキャッチフレーズにしている。その下の中央教育事務所由利出張所では「住みよい学校・楽しい学級」を合い言葉にしている。
「住みよい学校・楽しい学級」とは、確かに聞こえのよい言葉だが、では具体的にはどんなことなのか?
その疑問に対して、中央教育事務所由利出張所の前所長が、とても面白くてうまい言い方をしているので、ここに紹介させていただく。
(以下は、お話されたことの引用)
−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−
カラオケのヒット曲に「居酒屋」という曲がある。「絵もない。花もない。歌もない。」というのがサビのフレーズだが、この反対が「住みよい学校・楽しい学級」だと思えば覚えやすいだろう。つまり「花・歌・絵」のある学校にしてほしい。
「花」とは「環境」である。安心感があり、感性が育ち、意欲に結びつく教育環境が「花」である。
「歌」とは「学習」である。子供は楽しいことに集中しているときは鼻歌も出てくる。自信を持って喜々として、
みんなとなかよく学習する姿、それが「歌」である。
「絵」とは「表現」である。個が保障され自信を持って自己表現する姿、それが「絵」である。
そして、この三つが順序だって発展的に、つまり、「安心感が意欲に」「意欲から喜びに」「喜びから自信に」というように育っていくような学校経営を心がけてほしい。
−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−
とても分かりやすく、本質をとらえながら、かつ覚えやすい巧みな表現だと感心する。もちろん例えとしての「花・歌・絵」だけでなく、本物の「花・歌・絵」のある学校なら、さらに素晴らしい。