科学のふろく
子供の頃、読んでいた学習雑誌の話である。
小学校入学前に読んで(見て)いたのが、「めばえ」「よいこ」「ようちえん」と続く小学館発行の学習雑誌であった。この系列で、小学校入学後も「小学○年生」という雑誌を引き続き購読していた。
小学館の学習雑誌が、マンガ・読み物などの多い、いわゆる「雑誌」的なものであったのに対して、「教材」的な色の濃いものを出していたのが「学研」(学習研究社)であった。
「○年の学習」という本は、私が小学校に入る前からあったようだ。これは書店で販売するのではなく、学校を通して販売するという方法をとっていたようだ。
書籍本体の厚さは薄かった(広告などもほとんど載っていなかったように思う)が、付録に「ローマ字スタンプセット」とか「等高線立体日本地図」などの充実した教材がついており、小学館の「小学○年生」の紙製ばかりの「10大付録」等と比較すると充実感があったので、私も小学館から学研へ乗り換えた。
小学校中学年の頃(1962年頃だという)、学研から「○年の科学」が発刊された。こちらは理科中心の学習雑誌で、付録も理科の実験に役立つようなものが多かった。
左の写真のような顕微鏡などが、毎月1個ずつ付いてくるのである。当時、4年生から学級担任の先生が理科専攻だった影響もあって、私は科学的なものに興味を持っていた。担任の先生からもらった「子供の科学」「初歩のラジオ」(ともに誠文堂新光社発行)の古本を意味はよく分からないながらも繰り返し読んでいた。
「○年の科学」をとっていた級友の付録を見て、私もそれが欲しくなり、親に頼んで「学習」から「科学」に切り替えてもらった。(当時、両方買えるような裕福な家は少なかった)
上の写真のような顕微鏡(私の時のものと若干デザインは違うが)、風力観測計、ピンホールカメラ、モーターセット、試験管セット、昆虫標本作製セットなど、わくわくするような付録が毎月ついてきた。
放課後や休みの日には、それらで実験や観察をするのがとても楽しみだった。私は理科の専門ではないが、今でも科学的なことが好きなのは、この付録がおおいに影響しているように思う。
ところで、インターネットをぶらぶら検索していたら、「学研」の「科学のふろく」というホームページを見つけた。昭和20年代・30年代生まれの方には懐かしい内容が満載である。興味のある方は、左下をクリックしてご覧いただきたい。
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