まずは、高知県の町田さんから
ババヘラ・アイス(or ギャル・アイス)は高知県にも存在します.高知県では「1X1のアイスクリン」として有名です.
「X」はアルファベットのエックスではなく,かけ算のX記号です.「イチカケイチのアイスクリン」です.
高知で普通に「アイス」と言えば,このアイスクリンの事を指しますし,これを味わったことがない高知市民はまずいないでしょう.縁日や運動会には無くてはならない存在です.かって私が高知大学に入学した時にも記憶がありますから,このアイスは32年以上前にも確実にあったはずです.メーカーが高知市内にあるため,売店(?)はもっぱら高知市とその近辺に多いのですが,ビーチ・パラソルが道端にあればこれに間違いありません.必ず「1X1のアイスクリン」の赤い幟が立っています.
高知は暖かい土地ですので,3月の中頃から10月の末までは確実に並んでいます.売り子さんは必ず女性で,年配の方が多いのですが,春休み,夏休みや休日には女子中・高生のアルバイトのいいネタになっています.
なぜ「イチカケイチ」かと言いますと,カップ・スプーンでアイスクリンをまず一杯すくい上げてコーンに詰め,さらにもう一杯盛りつける(盛りかける)からなのだそうです.商品として「アイスクリーム」を名乗るとなると,やれ脂肪分が何%とか面倒な基準がありますので,このシャーベットはあくまで「アイスクリン」です.数年前から空港ではドライ・アイスを詰めてお土産にしていますし,宅急便でも扱っています.高知県の花である山桃の実のエキスが入ったアイスクリンは,さっぱりしたトロピカル・フルーツの風味が口一杯に広がり,ぜひ味わっていただきたいお奨め品です.残念ながら,道端で売っているアイスクリンはほとんどがバニラ風味ですので,念のため.
さて、道ばたや行事の会場で売っている「ババアイス」のことですが、長崎県ではごく一般的な光景で、どこかで運動会があると言えば、必ず例のおばちゃんがどこからか現れるものと誰もが思っております。
また、私が卒業した長崎大学では、この「アイス売り」が、割とポピュラーなアルバイトでした。もちろん男子学生も結構このバイトをやっていました。(この場合、アニアイスとでも呼んだらいいのでしょうか)そうして私は本日、先生のご高説を拝見するまで、この現象は日本の常識だとばかり思いこんでいたのです。(他県に住んだことのない悲しさですね)ともあれ、県内では20年前にはすでに市民権を得ていたことは、私が保証いたします。