ひな祭りをしない地域
私の住む由利町の隣町である矢島町では、3月3日にひな祭りをしない地域があるそうだ。
私が矢島小学校に在職中に子供たちからそんな話を聞いた。
なんでも、昔、ひな祭りの季節に大水や火事があり、子供が死んだということで、ぜいたくを慎んだり厄除けをしたりするということで、そのようにしたのだそうだ。
地域によっては鯉のぼりも上げなかったり、餅つきもしないところもあるという情報もある。
興味深い話なので、矢島町の郷土史研究家の方に詳しいことを聞いてみたら、その方はこの事実を知らなかった。住む地域が違うと意外に知られていないことらしく、矢島町の歴史書にもそのことは書かれていないようだ。
矢島小学校の先生に頼んで、子供たちや家の人に聞いてもらったら、そういう言い伝えや風習が残っている地域だけは分かった。
地元の人しかわからない表記になってしまうが、以下の地域である。
○荒沢 ○針ケ岡 ○木在 ○持子 ○八ツ杉 ○指鍋 ○川原 ○小坂 ○田中(矢島側半分) ○山寺(才ノ神地区)
やはり川の両岸の地区である。おそらく水害がなんらかの理由になっていることはたしかだろう。
ただ、いつの時期に起きた、どんな災害がもとになっているのかは、地域の人にもよくわからないようである。
このことについては、矢島小学校の児童が、今後、「ふるさと研究」として調べてくれるそうなので、その結果を待ちたい。
もし、このことについてご存じの方がいたり、自分の地域でも似たようなことがあるという方がいたら、情報をいただけると幸いである。
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