綱引きシューズの集落
私の住む由利町では、町民運動会(5月)に並ぶくらいの大きな体育イベントとして、「新春スポレク大会」という行事が、1月の第2日曜日に開かれる。
昔は「家庭バレーボール大会」だけだったようだが、近年は「夫婦バレーボール」「インディアカ」「綱引き」の3つの種目で行われている。
その中の「綱引き」で、毎年、無敵を誇る集落がある。この集落はそれほど人数の多い集落ではないが、綱引きについては異常なくらい結束している。まずびっくりするのが、全員、「綱引き専用シューズ」を着用してくることだ。このシューズの効果は大きい。今年の大会で、私の集落はそこと対戦し、私も選手として出たのだが、私たちが普通のズック靴をはいて、体育館の床で滑って苦労をしているときに、その集落の選手は、足の裏がぴたりと床についたまま、スリップひとつしない。
さらに、練習もすごいらしく、この大会前に、裏山の木にロープをかけて引っ張って練習をし、何本か木を倒して来ているとも聞く。(ちょっとマユツバだが)これに、ロープの持ち方、足腰の使い方、パワーホールドのやり方などもきちんと身につけているのだから、素人の私たちがかなうはずもない。毎年、集落として、県の大会にも出場し、好成績をおさめているというのもうなづける。
綱引きシューズのまま、バレーボールもやるものだから、そちらでは苦労をしているようだが、このくらい綱引きでまとまった集落というのは、全国、他にあるものだろうか?
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