春の運動会シーズンも終わった。学校行事のリストラが進められ運動会もその俎上に乗せられることもあるが、たいていの学校では新しい趣向は加えつつも、やはり保護者とともに盛大に行われたようである。
ところで、運動会の度に不思議に思うことがある。それは鼓笛隊が演奏する「喜びの行進」という曲のことである。初めて聞く人もいるかもしれないが、私の住む秋田県本荘由利地域では、大半の小学校が鼓笛パレードというとこの曲を演奏している。(最近は鼓笛演奏をやめたり、もっと新しい曲に変えたりする学校も出てきてはいるが・・)
私の記憶が正しければ(何かの料理番組の司会者の口癖みたいだが・・)、私が小学生の頃にこの「喜びの行進」が演奏され始めたように思う。現在、私は43歳なので、約30年以上、ここらへんの小学校では運動会の鼓笛パレードというと「喜びの行進」を演奏し続けてきたことになる。
ところで「喜びの行進」とはどんな曲なのか。知らない方のために紹介すると「ソーミ、ミファソーミ、ミファソドレドラー」という旋律で始まる4分の4拍子の曲である。私の手もとには本校の児童に配布した楽譜しかないが、誰かが手書きしたものでコピーにコピーを重ねられたらしく、かなり読みにくいものである。作曲者も書かれていないが、確か「市川都志春」という人(この人の作品はよく音楽の教科書に載っている)の作品だったように思う。
それはともかく、どうして特別に有名でもない曲が、ある一時期、私の地域でほとんどすべての学校で演奏されるようになったのか謎である。それがこの地域だけのことなのか、それとも全国的な傾向なのか、いろいろな方々から情報をいただければありがたい。